当院では妊婦さんには産後にゆっくり休んでいただくように、お産が重なったことを理由に、早期に退院をお願いすることが極力ないように分娩数をコントロールしております。(昨年、満床を理由に計画分娩の日程変更をお願いした件はありますが、早期退院をお願いしたケースはありません。)しかしながら、無痛分娩を希望される患者様が年々増加し、全てのご希望に添えることが難しくなってまいりました。
当院の限られたベッド数では分娩予約がすぐに埋まってしまいます。令和4年4月に不妊治療が保険適用となってからは、その傾向はより顕著となりました。
初産婦さんは陣痛発来後に麻酔を開始した方が経腟分娩の成功率が高いので、基本的には予定日まで待機しておりましたが、ベッドの空き状況により対応できない可能性が出てまいりました。そのため、令和5年10月1日より初産婦さんの無痛分娩は当院で不妊治療後の患者様に限定させていただきます。
経産婦さんは陣痛促進剤への反応がよく、ベッドの空き状況に応じて、予定日前での計画分娩が可能ですので、基本的にどなたでもお受けできます。
ただし、BMI30以上の方、ヘルニアなど脊椎の手術歴のある方や側弯症のある方、精神疾患のある方、失神するほど迷走神経反射の強い方はお受けできません。
他の患者様の緊急対応をしている時や新型コロナ感染でスタッフが少ない時などは、安全上の理由から無痛分娩は100%お約束できるのもではないですが、年末年始の休診期間中以外は計画外の無痛分娩にも可能な限り対応しています。昨年も希望された方には全員に実施することができました。
