中絶を検討されている方へ
wakimoto clinic

当院は不妊治療も行っており、中絶手術をすることに矛盾を感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、当院でも中絶手術を実施している理由を説明します。
中絶手術の合併症に不妊症があることをご存じでしょうか。
中絶手術の経験のある患者さんに子宮鏡検査(胃カメラのようなカメラで直接子宮を観察します)をすると不妊の原因となる子宮内腔癒着症(アッシャーマン症候群)が見つかることがあります。
これは中絶手術によって、子宮の中の受精卵が着床する部位に傷がついてしまい、治る過程で癒着ができて、次の妊娠が妨げられてしまうものです。
これは通常の超音波検査ではわかりません。
そのため、当院では次回妊娠のことを考慮して、不妊リスクを減らすために、経口中絶薬の内服や「MVA法」など極力侵襲の少ない方法で中絶処置をしています。
また、当院には母体保護法指定医が4名在籍しています。
- ①
- 妊娠9週0日以下の場合はお薬の内服で中絶をすることが可能です。
- ②
- 妊娠9週1日からは手術が必要になりますが、当院で採用しているプラスチック製の使い捨て吸引管(MVAキット)による中絶手術は、従来の金属製の器具による掻破術よりも子宮内腔癒着症など術後の合併症が少ないことで知られています。
※人工妊娠中絶費用
・99,000円 (胎嚢確認から妊娠9週0日まで)
・125,000円(妊娠9週1日から11週6日まで)
妊娠9週以下の場合は内服、手術(MVA法)のどちらを選択されても費用は変わりません。
・初診時には診察費用や検査費用が別途かかります。(約5,000円~10,000円)
・妊娠週数の決定は最終月経も参考にはしますが、赤ちゃんの大きさを確認して決定します。
経口中絶薬(メフィーゴパック)の内服について
当院では2023年7月より経口中絶薬を取り扱っております。
これまでは内服後の院内待機が必須でしたが、2025年3月より大阪市内在住の方に限り、自宅待機も可能となりました。
詳細は以下の添付資料をご確認下さい。
中絶手術の流れ
1.診察
初診時に超音波検査で妊娠週数の確認を行います。問診や術前採血を行って、問題がなければ、手術日を決定します。
2.手術当日朝または前日夕方
(同意書がないと処置できません)
子宮口から器具を入れて処置をしますが、通常、子宮口は閉じています。
そのため、子宮口を広げるために、当日朝または前日にダイラソフトという水分を含むと膨らむ3mmの棒状のものを子宮口に入れます。
ゆっくり膨らむことで子宮に負担をかけずに当日処置が可能となります。
※経産婦さんには頸管拡張は実施していません。
3.当日
朝の診療開始前あるいは診療終了後に手術をします。
点滴から強力な鎮痛剤と鎮静剤が入り、眠っている間に手術は終わります。
手術は10分程度です。術後2時間程度、安静を保つためベッドのお部屋で休んでいただきます。
しっかり目が覚めて、歩けるようになれば、退院診察後に帰宅可能となります。
出血が多いときは翌日の診察が必要なこともあります。術後は決められたお薬をしっかり内服して下さい。
4.約1週間後
エコーで子宮内を評価して問題なければ入浴可能となり、終診となります。
中期中絶
中期中絶とは、妊娠12週0日~21週6日までの中絶のことです。
22週以降は法律上、中絶はできません。22週以降の赤ちゃんは適切な蘇生を施せば生きながらえるからです。
中期中絶は初期中絶のように、日帰り手術ではできません。膣の中に入れるお薬を用いて陣痛を起こして、実際に出産する必要があります。
出産といっても最初は子宮口が閉じているので、1~2日ほどかけて子宮頸管を広げる処置が必要になります。
子宮口が十分に広がったら陣痛促進剤を使って出産します。
出産した赤ちゃんはそのまま息絶えます。
人によっては薬が効くのに、何日もかかることがあるため、妊娠20~21週で突然、中絶希望で来院されてもお受けできません。
中絶後に胎盤など子宮内に遺残がある場合は、掻爬術などの追加処置が必要となることもあります。
そして、中期中絶は法的には「死産」となるため出産後7日以内に役場への死亡届と死胎火葬埋葬許可証が必要になります。
※中期中絶費用 約45万円
別途費用はかかりますが、無痛分娩とすることも可能です。
初期・中期を問わず、中絶が可能なのは、妊娠の継続または分娩が身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるときなど母体保護法に定められた適応条件を満たしたときのみです。
以上のことを十分にご理解された上で、ご相談下さい。