不妊治療をお考えの方へ
wakimoto clinic
不妊に悩む方へ
当院は大阪市の“不妊に悩む方への特定治療支援事業(特定不妊治療費助成)”の指定医療機関の中で、分娩を扱う数少ない施設のひとつです。
不妊治療のゴールは妊娠ではなく出産である、このことを念頭に当院で平成4年に体外受精を開始後、25年間日々診療に取り組んでまいりました。
当院ではタイミング指導、人工授精から体外受精・顕微授精まで対応しております。また、大阪警察病院の泌尿器科との連携で、MD-TESEによるICSIも対応しております。
胚培養士が常駐する高度生殖医療を扱う施設だからこそタイミング指導、人工授精といった一般不妊治療もレベルを高く維持できています。
不妊症とは
●不妊症の定義
WHOでは2009年から不妊症を「1年間の不妊期間を持つもの」と定義しています。
これは、通常夫婦の80%以上が1年以内に妊娠するという事実に基づいています。日本でも1年以上妊娠しない場合に不妊症と診断し、年齢が高い場合にはより早期に検査と治療を開始したほうがよいという考えが一般化してきています。
米国の生殖医学会では、「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる」と提唱しています。
本来、ヒトは生物学的には20代前半に結婚・出産が望ましいのでしょうが、キャリアを積んだり、経済的な安定が必要であったりして、社会学的には30歳をすぎて結婚・出産を考えることを余儀なくされているのではないでしょうか。
ヒトが本来の生殖能力が十分なときに妊娠・出産できる社会ならば、多くの不妊治療が不要になるのではとも考えますが、まずは目の前の患者様にひとりでも多く妊娠していただけるよう日々努めております。
最近外来で多いのは、2人目不妊ですが、これは晩婚化の影響で1人目を授かって出産後、2人目がほしくなるころと妊娠率が低下してくるころが重なることが原因のことも多いようです。
お子様連れの患者様をお断りする不妊クリニックも多いようですが、遠慮なさらず、ご来院下さい。
費用について
不妊治療はどうしても高額なイメージがあるかと思います。
本来、公的な医療機関がスタンダードな不妊治療を安価に提供するべきですが、公的な医療機関は体外受精・顕微授精を実施せず、民間クリニックが自由診療で価格を決定しています。
当院では体外受精・顕微授精を受ける患者様の経済的負担が少なくすむ、わかりやすいシンプルな料金体系に変更しました。
平成29年で開院60年、体外受精を開始して25年となります。ここまで続けてこられたのは、地域のみなさまに愛され、必要とされてきたからこそと思います。
●助成金について
平成29年7月、当院の新館建て替えの際に地域のみなさまに少しでもお役に立てるよう、初回の体外受精・顕微授精をなるべく助成金で賄える価格設定とすることとしました。
初回の助成金は30万円ですが、当院では排卵誘発の注射代を含めて採卵から体外受精・顕微授精、新鮮胚移植まで約35万円で受けていただけます。
つまり、実質の自己負担は5万円以内ですみます。
これを可能にするのは、待合室や診察室、超音波などの検査設備が産科部門と共用であるからとご理解下さい。
産科部門があることで得られる他のメリットとして、緊急時の対応があります。
脇本産婦人科・麻酔科が
他の不妊クリニックと違う点
脇本産婦人科・麻酔科は一般の不妊クリニックと異なり、24時間スタッフが常駐し、夜間や時間外注射に対応しております。
入院設備も整っており、卵巣過剰刺激症候群や妊娠初期の切迫流産の対応も可能です。
また、当院4階のIVFユニットは高度生殖補助医療専用の施設となっております。IVFユニットの安静室は全て個室であり、プライバシーが守られた環境で治療を受けていただけます。
スタッフ一同、患者さんが安心して不妊治療を受け、出産できるまでお手伝いさせていただきます。