当院は大阪市の“不妊に悩む方への特定治療支援事業（特定不妊治療費助成）”の指定医療機関（大阪市内に18施設）の中で、分娩を扱う数少ない施設のひとつです。
（大阪市内に2施設：令和元年9月現在）

不妊治療のゴールは妊娠ではなく出産である、このことを念頭に当院では平成4年に体外受精を開始後、約30年間日々診療に取り組んでまいりました。

日本は世界一たくさん体外受精が行われている国で、諸外国に比べて安い方ですが、まだまだ高額な医療です。
100%の医療ではないのが現実で、何回か繰り返せる価格設定が常々必要と感じておりました。

産科部門と設備を共用し、夜も常駐する産科スタッフの協力があるため、通院注射（自己注射の製剤は非常に高額です）が可能ですので、費用を抑えることができています。

当院では硬膜外無痛分娩を約25年前から実施しています。当時から無痛分娩を実施している施設は少なく、外国人の患者さんが無痛分娩を希望されるケースが多かったです。いまでもたくさん外国の方が来院されています。

ようやく日本でも無痛分娩が増えてきましたが、全国での無痛分娩の実施率は6%程度とまだまだ一般的とはなっていません。
現在、当院での無痛分娩率は約60%ですので、米国の無痛分娩率と同程度となっています。
当院では麻酔科標榜医資格をもつ産婦人科専門医が2名おり、救急器材・薬剤を含め安全に実施できる体制を整えております。